2008年03月29日

戦国百科 合戦 四国制圧

秀吉 統一への道

四国制圧
天正十三年(1585) 羽柴秀吉vs長宗我部元親



<四国制覇の夢をかなえた長宗我部元親だったが
 秀吉の大軍に攻められ無念の返上となった>



天正三年(1575)長宗我部元親は四万十川(渡川)の合戦で
一条氏に勝利し、土佐を統一した。
この年、本城である岡豊城(おこう 高知県南国市)の
主郭には瓦葺きの建物も新築されている。
これは信長の影響と考えられるが、四国制覇を夢見る元親の勢いを
天正三年銘が刻みこまれている出土した瓦片が物語っている。
この年から元親の四国制覇の第一歩が始まっている。
彼は先ず阿波へと兵を進め、海部城(かいふ 徳島県海部町)を
陥落させて周辺の諸城も降伏させた。


元親の積年の夢 四国制覇ついに叶う

天正四年には三好群白地へと侵入し、
翌々年には谷忠兵衛に白地城(同池田町)を守らせ、
四国制覇の拠点としている。

そのころ阿波は、三好長治のあと、十河存保(そごうまさやす)が
勝瑞城(しょうずい 同藍住町)に来住し支配していた。
元親は吉野川を下って勝瑞城への進撃に備えていたが、
天正十年(1582)の中富川(同藍住町)の合戦で勝利し、阿波を制圧している。
その後元親は、勢いをかって天正十二年に十河城(香川県高松市)を攻略し、
続いて阿波から逃げて虎丸城(同大内町)にいた十河存保を攻めた。
存保は元親の大軍に圧倒され城を捨てて京へ逃げた。
これで元親は讃岐を完全に支配下においた。

伊予への進攻は、まず天正四年(1576)の南伊予から始まっている。
しかし、河野氏が毛利氏の来援を得たことや、
南予では西園寺傘下の土居清良などの活躍があって、
元親の伊予攻撃は一進一退した。

にわかに進攻が活発になったのは、天正十二年(1584)に
讃岐を制覇してからのことである。
阿波、讃岐を支配した元親は、残る伊予方面に全勢力を注ぎこみ、
しだいに毛利・河野軍を圧迫し、南予では西園寺氏の居城、
黒瀬城(愛媛県宇和町)を陥落させている。
そして、天正十三年(1585)に河野氏や宇都宮氏を降伏させ、
念願の四国制覇を成し遂げた。


四国制圧を図る秀吉、大軍で三方からの攻撃

一方秀吉は、天正十三年に和泉を平定、
雑賀衆や根来衆の衆徒を攻め落とし、
着々と四国制圧の準備を進めていた。
秀吉は、四国制覇を成し遂げた元親に、
手中にしたばかりの讃岐・伊予の返納を命じた。
元親は伊予一国を返納して和を講じようとしたが、
秀吉の決意は変わらなかった。

秀吉は、六月十六日を四国征討の日と定め、
諸将に三方面から攻撃するように命令を発した。

まず、弟の秀長は、紀伊、大和、和泉を主とする畿内の兵
三万人を率い堺より船を出して淡路の洲本に着いた。
羽柴秀次は、摂津、近江、丹波の兵三万人余を従えて
明石より淡路に渡り、秀長軍と合流して鳴門海峡を越えて土佐泊に集結した。

一方、宇喜多秀家は、備前、美作の兵を集め、
播磨より出陣の蜂須賀正勝・家政父子、黒田孝高の諸将とともに、
二万三千の兵をもって讃岐の屋島に上陸している。

伊予方面では、毛利輝元が傘下の兵と分国八ヵ国の兵と合わせて
三万の軍勢を小早川隆景と吉川元春に統率させ、
来島氏の先導のもとに新居浜、今治方面に集結させた。

攻撃はこれら三方面から同時に行われた。
元親はそれぞれの場所で防戦に努めたが、形勢不利になると、
土佐の山野に籠って難所に砦を築き持久戦を図ろうとした。
しかし、多面作戦のためか兵力が分散され、
しだいに秀吉の大軍に圧迫されるようになった。


軍備の質量の差で敗れた元親は土佐に封じられる

ついに元親は秀吉軍の攻撃をくいとめることはできず、
秀長とのあいだに和睦することになった。

この斡旋に尽力したのが一宮の守将であった谷忠兵衛忠澄である。
『南海治乱記』には和平に対する忠澄の意見が述べられている。
そして、長宗我部軍のそまつな装備と貧弱な経済基盤を指摘している。
四国の山岳戦ならともかく、兵農分離を終えて洗練された
秀吉傘下の兵たちと、前代の名主的存在である一領具足(郷士)という
長宗我部軍の兵を比較すれば、その違いが勝敗を決したともいえるだろう。

元親は、秀長の斡旋もあって土佐一国の領有を許された。
秀吉は、伊予・讃岐・阿波の城の受取りを終えて四国制覇を完了した。









次回予告 秀吉 統一への道 高城の戦






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posted by そるらっぴー at 21:38| 埼玉 霧| Comment(0) | TrackBack(0) | 秀吉 統一への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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